「ちょッと、今日のゴミ出し当番誰?」
古びた床に広がってぃるゴミ袋と嫌なにおい。
「01日くらいいいだろ-!!今日やばいぞ外、凍るぞ!町中冷凍庫だぞ!!」
昨日のじゃんけンという恐ろしい死闘に敗北した蛇崩。
でも確かに寒すぎる。雪が降りそうなくらいに寒い。ガラスが真白に曇っていて、がたがたと揺れている。
ずっとこたつの中に居たい。いっその事かまどの中に入りたい。(?
「ぐだ02言ってないでさっさと置いてきなさいよ!今週からまた忙しくなるンだからね。」
「ちッ.....分かったよ....モーリス、お前も来いよ。」
「何で僕まで行く必要があるンだ。」
「早く行きなさい!!」
どうも、荒井です。こんな感じで今日も七日堂の01日が始まりました。
今週から忙しくなる。つまりは七日堂もといケーキ屋さンが忙しくなる季節。
Because,バレンタインデ-。
愛をみつけ隊
「やッぱり、愛が足りないと思うんだよ。愛。」
「愛?」
絵具のにおいとヒーターのにおいが混ざった独特のにおい。
絵具。ぼおッとしてると神経が溶けてしまいそうだ。
テーブルの上にコーヒーカップを置く。カップの中でくるくる砂糖が回っている。
「片桐君ほら、プレゼント用のホOストカ-ドとか作れば売れるんじゃないかな-って。」
「無理に決まってンだろ-。俺の才能なんて、誰も理解しちゃくれねえよ。柄にも無ねえし。」
ちょっと熱すぎるこの紅茶。砂糖が下に澱んでいるのは気のせいだろうか。
「でも......もったないよ!片桐君の.....」
「いいンだよ別に、俺は世間に理解される為に作ってンじゃねえから。」
床に広がる真白なトイレットペーパー。不器用な指と言葉と、体温と....
キャンバス。
絵具。
甘ったるい、鼻腔をくすぐるチョコレートのにおい。
「?何だこのケーキ。発泡スチロールじゃん。すげ-おもしれ。」
七日堂、か。ああ。そういえばもうすぐバレンタインデーだったっけ。
『でも......もったないよ!片桐君の.....』
何言ってんだかあいつは。別にいいんだよ俺は。お前が笑ってりゃあそれでいい。
「ピンクの絵具でも買ってくか.....。」
「あの男の人、蛇崩君のケーキ見て笑っていたよ。またなんかおかしな物創ったんだろ?」
「何ィ!?そんなにおかしかったかなァあれ。誰か俺の才能を認めてくれる奴いねぇかなぁ...。」
果たしてそこに愛はあるのだろうか。